武田俊の読むラジオ|#56 こういうことだったのかー!
家族みんなで寝込んでました
ここまで1年3ヶ月と子育てしてきて思うのは、「これが散々聞いてきたアレか。まじでしんどいな……」ということがあまりにもたくさんあるということ。この「アレ」にはあらゆるものが入ります。新生児、夜泣き、離乳食……。で、その辺はもう慣れてきたからか「そういう大変さもあったねえ」なんてなつかしんだりすらするわけですが、今回あらためて「こんなに大変なものなのか」と思ったのが、そう、家庭内パンデミックです。
といってもそんな大げさなものではないんですよ。
たんに娘がもらってきた謎に長引くタイプの風邪が、みんなにうつった。ただそれだけなんですが、これがつらい。まずシンプルに保育園に預けられない。預けられないとどうなるかといえば、まず働けない。そして、看病しなければいけない。それはつまり、自分の回復に時間を当てられない。
とくに最後がきつくて、自分が回復しなければそもそもろくな看病もできないわけで、でもまずは子どものお世話が先立つから、いつまで経っても自分はしんどい。その状態のまま、いつもよりずっと機嫌が悪く、高熱でしんどそうな娘を看て、通院ほかの判断や段取りをしないといけない。
仕事や創作どころから、家事どころではないから、社会どころではない!
これはねえ、つらいというか、それを越えて、自失って感じです。自分がまったく消え去って、ファンクションだけが残ったというような。
妻も仕事になかなか支障を来して、焦ってるし、ぼくもやっといいペースで書けてきたのに、それが中座して焦ってる。焦ってる体調不良のおとなふたり。そして高熱のイオ。かわいそうでした。当然イオから回復してきて、今日やっと大人たちも回復期という感じ。
何の支障もない日々自体が大いなる資産、だということを再認識して、仕切り直して書いていくぞ、の気持ち。
最近の原稿の様子
それでも前回のレターで書いたとおり、キーボードとスタンディングデスクのおかげもあって、毎日8000字、原稿用紙20枚というぼくとしては異様なペースで書けていたので、だいぶすすみました。
これは起筆時に使っているエディタ・Ulyssesの画面。2月21日までに10万字という目安でいたのが、月内にでも達成できそう!
さらにそれ以上に書きたいことが出てきているので、どうしようかなというところ。いったん本の構成は考えず、書きたい目の前のことを順番に、という方針で2月初旬まで突っ走る予定。