「抜け」のある文章
間の季節 / オキシトシン / 絲山秋子さん『薄情』 / 「夜ふかしの読み明かし」
武田俊
2023.10.16
読者限定

🍂今週のまにまに
-
秋ですわ。初夏と初秋のこの、半袖じゃちょっと寒くて、なんとかロンTで1日ギリ過ごせる、くらいの気候が1年でいちばん好き。でも、この「間の季節」が年々短くなってませんか? 季節の躁うつ化(夏と冬しかない)が進んでいる…。
-
絲山秋子さん各種再読。今は『薄情』を読んでます。むっちゃうまい。力が抜けていて、ふわっと改行が入り、パラグラフごとの形がきれい。これ、すごく目指したい。抜けがあるから風が入って、その風がなでた先の文章に「おお」とうなる。そういう読み味。って、理解してても、まねってなかなかできないのですね。これがプロだわあ。
-
BEAMS本社でひらかれた、育児関係のイベントにお呼ばれして夫婦で行ってみた。オキシトシンの話。認知のゆがみによる必要以上の不安は、オキシトシンでよくなるらしい。思春期から起きてる時間の半分は不安なので、子育てによってぼくはやっと一人前の不安じゃない人間になれるのかもしれない!