76|親しげなおじさん

なりたいおじさん、おじいさん
たけだ 2026.09.16
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 町中で、ちいさな子どもを見ると、にっこりとしてしまう。
 まずただかわいい。そしてその月齢のころのイオの姿が浮かび、そのころの姿にはもう会えないのだ、抱くことはできないのだと感じて、じんわりとし、なおその目に入った子どもをかわいいと思う。なにか関わりたいような気持ちになる。できる手助けがあるならしたい。でも、ぼくはおじさん。おじさんというのは、自分が思っている以上に相手を警戒させる存在だ。最近気づいた。無駄に母親を警戒モードにさせたくないので、じっとしている。

 イオが赤ちゃんのころ、町で話しかけてくれるのは女性ばかりだった。
 はじめての子育てで心細くて、うれしかった。でも稀におじさんやおじいさんでも、声をかけてくれるひとがいる。目を細め、にこりとして、なにか話しかけてくれる。そこまでいかなくても、小さな配慮をしてくれる。ぼくはそれがとてもうれしかった。勇気がいったよな、と最近になって思う。

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