83|生活と編集「ZEN65、オデュッセイア、村上龍、sate」
最近読んで、見て、聴いて、考えたことの断片。
たけだ
2026.10.25
読者限定

プライムセールでコトコト系キーボード最強ともいわれるZEN65を買った。すでにキーボードは5つほど所有しているのに……と一瞬罪悪感にかられたが、これは次元が違う。楽器でありドラッグ。ずっと叩いていたいので、とにかくなにかが書かれてゆく。
アーティストのたかくらかずきとたまに創作について話すとき、かれはよく「文章を書くのは絵を描くのに比べて、作業中の快楽が少ないから大変だよね」といってはげましてくれる。絵は手の運動で、それ自体が心地よいけれど……という話だが、ZEN65によってとうとう書く(タイプする)運動自体に快楽を見出せたかもしれない。とてもとてもいいです……。
せっかくなので打鍵音の聴けるものも貼ります。
***
学生の覚醒の瞬間にまた立ち会うことができた。それはだいたい授業外での時間に起こる。若者が大きく変わるというのは、すばらしいこと。まとっているものやエネルギーが、ぶわっと一気に広がるのが目に見える。生きものとして一段階、さらに美しくなるような感じ。
***
ふと予定が空いて『オデュッセイア』を見に行った。この時代に古典をギミック抜きで変奏してみせることの意義。傑作。あとやっぱ映画館だな、と思う。ジムやお風呂と一緒で行くまで手間だけど、いって後悔したことが一度もない。週1映画館、したい。
***